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【 柄 】~同じ巾の裏側は?

●こういう “ 柄 ” のテントの舞台裏の話。

  これは、「黄」「橙」「黒」の組合せです。
 鉄骨フレームは1台(1本)ですが、黒のラインが入ることによってテントが4台付いているイメージになっています。

 出来上がりを見れば、「あ~そういう柄(がら)ねぇ。きれいだよねぇ」、と、それこそ簡単なのですが、作るときにはそれなりの.....があります。だいたい、元もとの反物(たんもの)の柄のバリエーションは風合ごとにこの  程度しかありません。「オリジナルの柄」が欲しい場合は、
   3000m一度にオーダーする(ロットでオーダーする)
   シルク印刷する
   白い生地に油性インクジェットプリントする

などの手段によることになりますが、オリジナルの発色を楽しんで、表面の防汚処理の恩恵に預かって、しかも小ロットとなると、細かくスリットしてくっつけるのがベターとなります。

 が~、なかなか手間がかかります。
 上の写真のテントは31枚つないであります。黒は別として、黄色、橙は見た目は同じ巾です。が・・・・・。

↓↓↓実際作るときはこうなります↓↓↓

 それぞれに重ね巾分 ( 溶着するので「ウェルダーする」といいますが ) を足して、両サイドの側面が付くところはそれも足して.....
 お~っと、色によって“透け”具合が違うので、透けニクイ色を表面に持ってきて.....
 などなど、同じ巾で仕上げるには、4、5種類のサイズでカットしなくてはなりまん。
 その上、更に、テントは0.数%伸びるので、若干小さく製作します。( どのくらいかは同業者同士でもあまり明かしませんねぇ ) しかも気温により違うので夏冬では製作サイズは異なります

 せっかくここまで丁寧に段取りしても、つないでゆく時にミスったら台無しです。例えば、重ね方を間違えた、とか、10ミリで予定していた重ね巾を適当にしてしまった、とか.....。
 仮に0.5ミリずつ同じ方向に誤差がでると、トータルで15ミリもサイズが変わってきます。

 そ~んな諸々を考えると、たかがテント?なのに、ただただ同じ巾にしたいだけなのに、1巾あたりの裁断は『○○○.○㎜』 なんて数字に大真面目になっちゃったりします。

 実際は、うまいこと「逃げ」をとるんですけどね。(それは、教えたげない )

 でも、こーやって作ってゆくと、
取り付けたはいいけどシワシワになっちゃって、テントつけたのにテントから話を逸らして、お客さんと目を合わせないように帰って来る、な~んて心配はありません。


 余談ですが、このテント、鉄工所に取りに行ったら影も形もありませんでした。

 連絡ミスです。

 幸い納期がもう一日ありましたので事なきを得ましたが.....。親しき仲にも確認あり!

 あ~びっくりした→→→株式会社シティクラフト


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